おはようございます。秘密結社猫のために生きよ 出山です。
何時に記事を書いてようが挨拶がおはようございますなのは、ご愛嬌。
さて今回は、保護依頼を受けたので猫ちゃん紹介と経緯等お話しできればと思います。
今回依頼を受けたのは
「耳カットもしてあるおそらくTNRされた、衰弱した三毛の子」
です。
餌やりさんが2年ほど餌をやってきた子です。
耳カットが済んでおり、誰かがTNRしたとのことです。
が、残念ながら調べてみたけどこの子をリターンした人が分からない。
周囲は猛烈に貼られている「餌をあげないで」のポスターだらけ。
ちょっと背中が痛々しいです。
毛もボロボロ、確かに耳カットあります。
うちでは捕獲が難しいので、捕獲ボラさんに相談して捕まえてもらいました。
リターンしたあと管理できてないじゃん。
それか別の場所から流れ着いたのか?
答えは分からないままですが、こういう事例を見ちゃうとリターンにやっぱり消極的です。
餌やりさんはみぃちゃんと呼んでいたとのことで、
サポートメンバーきゃわに名づけを依頼しました。
きゃわ、すぐ不貞腐れるので( ´∀` )
「俺が考えた名前、1個も採用されない…」とぼやいていたのでお任せしました。
みぃちゃんと呼ばれてたから、み から始まる名前で夜露死苦とLINEしたところ
「美威紗」(みーしゃ)と回答があったのでそのまま採用しました。
この時点ではうちに受け入れるキャパがあったので検査結果が良好ならうちで保護の予定でした。
捕獲ボラ様から引き継いで三毛ちゃんを受け取り、病院に連れて行ったのですが…
時間が悪かった。鎮静かけての検査は無理とのこと。
出山さんが触れる子じゃないと今日検査は無理ですねー
って言われても捕獲ほやほやの子をいきなり触れるわけないでしょう( ´∀` )
今予防シーズンだから、どこの病院も忙しいんですね。
というわけで浜口先生にお電話して、あにまるロック診療所までお連れしました。
先客がいらっしゃったので待ってたんですが、預かってもらい後で迎えに行くことに。
夜9時ごろに迎えに行きました。
なんとシャンプーまでしてもらってふわふわで本来の可愛らしい三毛ちゃんになってました、流石。お外生きてきたとは思えないほど可愛らしい感じです。
推定12歳。おばあちゃんです。
検査の結果、血液検査に特に異常はなかったのですが
口内炎がかなり進んでいるとのことで、ほとんどの歯を抜歯しています。
背中の痛々しいのは、口内炎のおかげでうまく毛づくろいが出来ずこうなったとのことで周囲を少し刈っています。
そして、エイズ陽性でした。
まだキャリアなだけで、発症はしてないだろうとのこと。
近年はエイズ陽性の子がいても感染するリスクは低い、保護猫として迎える選択肢あり!って謳っている団体様も多くなってきましたが、我が秘密結社は受け入れが難しい状況でした。うちは保護子たちの教育係にファミリーを付けるので感染リスクはゼロでありたい。でもエイズの子専用のお部屋なんて作れないし、他の保護子たちへのリスクを考えたらケージで暮らしてもらうしかない。でもそれじゃ狭いしかわいそう。
夫婦で迎えに行って結構絶望に叩きつけられていましたが、
先生から有り難いお申し出が。
なんと、受け入れてくれるというのです。Wow!!!!
医局(先生の休憩スペース)に、同じエイズで高齢の猫ちゃんがいるとかで、枠も空いているので受け入れてくださるとのこと!腰160度ぐらい曲げて夫婦そろって御礼祭でした。
名前も改め、先に医局にいた子が梅子ちゃんなので
桃子ちゃん
になりました(((o(*゚▽゚*)o)))
しばらくケージで安静に生活して、そのあと医局で梅子ちゃんと一緒に暮らす形になります。体調を見ながら里親募集もかけていくとのことでした。
先生、初っ端からるーむに入れない子をお連れしてすみませんでした&受け入れありがとうございました!!!!
次もるーむに入れない子連れて行きます、お許しくださいm(_ _)m
さて、みーしゃ改め桃子ちゃん。
TNR自体を否定するつもりはないですが、やっぱり好きになれません。
勿論好きでやってる人もあんまりいないとは思うんですけど、消極的です。
地域猫活動って今自治体とかも推進してるところあるけどさ、
「エサやり禁止」の看板やポスターが立てられたら、その子たちどうやって生きていくの?
リターンして終わりじゃないでしょう。
ご飯やったり、トイレ作ったり掃除したり、病気したら病院連れて行ったり。
そこまでフルセットで地域猫活動なのでは?
地域猫活動ってすごいことですよ、真面目にフルセットで行ってたら。
でもそれが出来ている地域は今、かなり限られている。
エサやり禁止の看板が立てられる背景もあるし。
別に猫がそこまで好きじゃない人からしたら、自分の敷地内や車に糞尿被害があったら不愉快だから猫にいなくなってほしいと思うのも事実。
なかには地域猫だけじゃなく外飼いをしている猫から、飼っている鳥が襲われた事例も最近ありました。悲しみから憎しみに変わってしまうことも。
でも保護する側もキャパオーバーで仕方なくリターンしている場合が多い。
完全室内飼育を提唱する保護団体がキャパオーバーで泣く泣くリターン。
あるある。
つくづく動物愛護って、正解のない世界なんだと思います。
ただ、正義と正義を押し付けあって平行線になってるその間も、お外で苦しい思いをしている猫はたくさんいます。忘れないで。
みーしゃ改め桃子ちゃんは、あにまるロック診療所医局の所属になりますが、ネコノートならびに各種SNSでできうる限り秘密結社猫のために生きよ も更新をしていきます。
早速桃子ちゃんにおやつチケットのプレゼントをしてくれた方、ファン表明を下さった方がいます!本当にありがとうございます!
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秘密結社猫のために生きよ は、お外で暮らす猫を家族として迎え入れる選択をしてくれた方を応援します。捕獲機の無料貸し出しを行っています。詳しくはホームページをご覧ください。
桃子ちゃんが豊かな猫生を過ごせますよう、応援よろしくお願いします!
そしてこれを機に、地域猫活動について考えたり誰かと語り合ったりしてみてください。
まずは知る、そして考える。あなたにもできることです。
秘密結社猫のために生きよ
出山 環生
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