これは良きタイミングで書こうと思っていたのですが、思ったより早く良きタイミングが訪れたので思い切って書きます。
実家に譲渡した猫、ガーちゃんのお話。
ガーちゃんについては我が妹のアカウント
をご覧ください。
どこからどう見てもサマーカットされた普通のノルウェージャンフォレストキャットの、すごい物語。今全てを、公開します。嘘偽り一切なし。
知ってほしいんです。ペットショップから迎えるのがどれだけ安易で、子供の情操教育のためって言葉がどれほど残酷なものなのか。
↑ガチの2018年3月、保護当初のガーちゃん↑
本当の名前は「カラマツ」という名前でした。
おそらく当時流行っていた「おそ松さん」から取ったのでしょう。
きっかけは職場の女の子からの相談。
猫、預かってほしいんだよねーって。
当時のわたくしはまああまり大きな声で言えるような職業ではないのですが、とある風俗店で黒服をしておりました。
お店に所属してた女の子からの相談でした。
結構姉御肌的なところがあって、情が深いところもあるんだけど、ちょっと幼い。
たしか3人目が生まれたばかりって聞いてました。
なので子育てが落ち着くまでの話なのかな?ってのが最初思ったこと。
とりあえずヒアリングがてら、書類を作って彼女に書いてもらいました。
2014年6月生まれ。男の子。この時点でうちの瓈央より年上。
去勢手術は済んでいるようでしたが、ワクチンとかは分からない、と。
おいおいちょっと待て。猫は今、どこにいるの?
「別れた元旦那のおかーさんのところ」
おーーーーーーーーーーーい!!!!!!!
別れた元旦那の?親元??
要は
・子供が猫を飼いたいと言ったので
・ペットショップでソマリとノルウェージャンフォレストキャットを購入した
・が、子供が早々に飽きてトカゲを飼いたいと言い始め
・猫がトカゲを追っかけまわしたりするので
・親戚の家に預けた
・ソマリはいい人にもらわれていったが
・ノルウェージャンの方は貰い手がつかず
・親戚の家をたらい回しにしていた
・で、「いつ引き取ってくれるの?」と連絡が来て
・他に預け先がないので
・うちで預かることにした
・もちろん預けている間エサ代等はほぼ払ってなかった
・ただ手放すのはちょっと惜しいので預けるというカタチにしたい
というのが事実です。
どうですか?すごくないですか?
こんな残酷なことある?
問答無用で迎えに行きました。
普段キャリーに入れるのに苦労すると言われていましたが、そのノルウェージャンは何かを悟ったかのように、大人しくキャリーに入ったのです。
うちに連れて帰ってから色々チェックしましたが、毛玉がすごく、爪も伸びて、正直これはマジでヤバいどこから手を付けたらいいのかわからん…でした。
一緒に渡されたフードやトイレ、フードは申し訳ないですが即ジモティー行きにしました。
トイレは今もありますよ、キティちゃんの限定モデルのシステムトイレ。
おそらく仔猫の時に迎えただろうに、爪切りもブラシも何もされてなかったんだろうな。
何もかもが不慣れで。爪切ろうとしたら怒ってしまい、耳の軟骨のピアスを引きちぎられました。( ;∀;)
彼女から連絡が来たのは、最初の1回だけでした。
預かって1週間目でラインして、それの返事。
「元気ならよかったー♡」
そこから、彼女から自発的に連絡が来ることは、なくなりました。
人にはよく慣れていて甘えん坊。可愛い鳴き声の子でね。
ただ問題がありました。
「先住とうまくやれない」。
皆様ご存じの通りうちの長男坊・瓈央くんは気が強いです。
すぐオラついていじめにかかります。
この子は半年ほどうちにいましたがキャットタワーの上から降りられなくなってしまうほど追いかけまわされていじめられてしまいました。
(ちなみに三毛の長女・瓈紗ですが結構うまくやるタイプなので一緒にケージに入ってハンモックで一緒に寝てたりする時もありました)
そんな折、実家の両親から連絡が来ます。
どんな内容だったか忘れましたが「動物を飼ってみたらどうか」って返したと思います。
そしたらペットショップに仲良く行ったみたいで、あまりの値段に驚いて帰ってきたと言います。
「お前のところに猫いっぱいいるだろ、1匹試しに飼ってみたい」
という謎の結論に至ったので、迷わず人嫌いではないノルウェージャンを推薦。
キャリーから何から何まで全部用意して、1週間という期間で預けました。
1週間後、実家を訪れると…
そこには猫を返す気など毛頭ない親の姿。
ねこのきもちを年間購読し始めたらしく大量の雑誌、ペット保険の証書、猫壱のダイニングセット、新しいトイレ…
返す気、まったくないじゃん。
そうしてノルウェージャンは、ポケモンGOにドハマりしていた親に
「ガーディ」と名付けられました。
いやガーディって。犬やん。犬のポケモンじゃん。
なんか模様が似ていたからそう名付けたらしいです。
2018年、11月18日のことでした。
そうしてガーちゃんとなった猫は、病院で検査を受け
心臓病が見つかります。
両親も歳ですが東京の大きな病院まで通ったというのです。
そして彼女からは2019年4月にやっと連絡が来ます。
「元気にしているか会わせてほしい」と。
わたくしは全ての事情を話しました。
元気にしていること、うちでは長男坊にいじめられてくつろげる場所がなかったこと、今は実家の両親の家にいること、心臓病のこと。
今までにかかったフード代、病院代、トリミングサロン代、その他諸々費用合計。
包み隠さずラインして、返ってきた返事は
「今可愛がられてるんならいいよ、ご両親によろしく伝えてね!」
そこから彼女からのラインは、もうなくなってしまいました。
今ではアカウントも変えたのかな?連絡のつけようがありません。
今年で9歳になったガーちゃん。親父は定年して65歳も過ぎました。
秘密結社のダンボール基地で使われているこの画像は紛れもなくガーちゃんです。
うちが譲渡に際して高齢者OKにしているのはこういった背景があります。
うちで保護する子たちは闇を生きる子たちが多いんです。
夏休みもあと2週間ほどで明けます。
子供の情操教育のためにペットショップへ足を運ぶ予定のあなたへ。
今一度考えてほしいのです。
世の中にはペットショップから迎えること=悪 と捉える方もいますが我々秘密結社はそうは考えていません。
どこから迎えたっていい。大事なのは「その後」だ。
保護団体から迎えようがペットショップから迎えようが譲渡会から迎えようがどこだっていいんです。命の重みは同じです。保護団体から迎えたから尊いとか、そんなふざけた話じゃないでしょう。
紛れもなくどこから迎えようが同じ「命」なんですから。
猫じゃなくてもハムスターでもウサギでもハリネズミでもモルモットでもトカゲでもウーパールーパーでもメダカでもヘビでもなんでも。
お金さえあれば簡単に迎えられる。お金がなくてもローンやクレジット分割がある。
すごい時代じゃないですか。
このすごい時代に考えてほしいのです。
家族ってなんですか?
大事って何してたら大事にしているになるんですか?
どうしたらガーちゃんみたいな境遇の子減らせますか?
一緒に考えませんか?
これが「ガーちゃんのお話」の全てです。
ガーちゃんはきっとこのまま実家で死ぬまで暮らすでしょう。
万が一うちの親が不慮の事故等で飼育困難になったら?
我々が迎えに行きます。
秘密結社は「常に猫さんの実家であり続ける」を掲げています。
以上、ガーちゃんという猫についてでした。
【編集後記】
ガーちゃんは通年サマーカット状態ですが、真菌のお薬をつける都合上通年サマーカットにしています。オシャレカットではないことだけご理解ください。
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